実例 | 暮らす人も近隣の人も皆が笑顔になれる街

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賃貸住宅

東京都 M様
商品タイプ:レトア

■北棟
  • 延床面積:371.04㎡
  • 1階面積:185.52㎡
  • 2階面積:185.52㎡

■南棟
  • 延床面積:413.00㎡
  • 1階面積:206.50㎡
  • 2階面積:206.50㎡
  • 主な仕様・設備:太陽光発電5.06kW、蓄電池5.0kWh

M様がお求めになったのは、多世代が自然の中で暮らし、近隣住民とのコミュニケーションも生まれ、災害時の拠点にもなること。
これからの賃貸住宅の新たなカタチがそこにはありました。

ご両親の思いを継承し緑豊かな優しい住環境に

その街を訪ねたのは酷暑の夏。ところが門扉から足を踏み入れると、涼やかな空気感に包まれました。様々な樹木が枝を広げ、小鳥たちが囀り、武蔵野の雑木林を思わせる別天地でした。入居者の方から「東京とは思えません」と言われるのも頷けます。
オーナーのM様ご夫妻はお父様の代から賃貸住宅経営をされていますが、この街には強い思い入れがあったそうです。
「父母が暮らしていた土地なので、彼らが守ってきた緑を残したかったんです。」と奥様。
「亡くなった母が『ここを老人ホームにして自分が入りたい』と言っていたので、多世代が共住し、ご高齢の方も安心して住める環境にしたいと思いました。」とご主人はおっしゃいます。災害や緊急時に強い環境、近隣住民とのコミュニケーションなども視野に入れていらしたとか。
「私たちが描いていた賃貸住宅への思いに対して、セキスイハイムさんは『社を挙げて取り組んでいきたい』と言ってくれました。」とご主人。それが、セキスイハイムを選ばれた決め手となりました。

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樹齢80年のシラカシの木(写真右)をはじめ竹、キクモモなどのもとからあった樹木をそのまま生かした、武蔵野の雑木林を彷彿とさせる敷地の景観。

プライバシーを守りつつコミュニティが広がる街

約300坪の広大な敷地に、2階建の建物が北と南に1棟ずつ。2棟合わせて16室で、2棟の間には約4メートルの共用通路が広がっています。「昔、子供たちの遊び場は住宅街の中の車があまり通らない道でしたが、今はそういう場所が減っています。それに扉が向き合い、会えば必ず挨拶を交わすコミュニケーションも取り戻したかったんです。」と奥様は満足なご様子です。
扉が向き合っていても建物の配置が平行ではないため、北棟と南棟の居住者の視線が真正面から向き合うことはありません。また、通路に面する窓をフォーカルウィンドウにすることでプライバシーを確保しつつ、明るい室内を実現しました。
南棟の東側の角部屋は、コミュニティスペースになっています。
「学校帰りの子どもたちが集まったり、居住者や近隣の方の談笑の場になったり、色々な形で使ってもらいたいですね。私たちも知人の料理人による出張料理教室や、上映会の開催など色々と計画しています」とご主人。奥様も「最初の上映会は、アンパンマンかな?」と微笑まれます。
窓の外にはバーベキューテラスがあり、街の完成を祝うパーティはここで催されました。

高齢者や子どもたちには特に優しい住宅に

多くの賃貸住宅では、ご高齢の方が入居を断られるケースも多々あります。
「ご高齢の方からご希望がある時には『では、1階にどうぞ』と言えるようにしたかったんです」と奥様。そのため北棟、南棟ともに1階はご高齢の方にも入居していただけるようセコムの見守りサービスを導入し、コンセントは腰高の位置にしました。また、コミュニティスペースで毎日誰かがご高齢のご入居者と顔を合わせていれば、何か異常があった時に察知しやすくなります。
「母の思いを受けて、特にご高齢の方やお子さんに優しい住宅を目指していましたから。」とご主人。コミュニティスペースの外に作った井戸の側には、子どもたちの水遊び場を設置予定だとか。

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玄関は全て1階に。2階世帯は内階段で自室に上がれるので居住性は抜群です。

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西側にある広々とした駐輪スペース。外部空間の適切なレイアウトでこれだけの余裕が生まれました。

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大階段の横に車椅子が通れるスロープを設置。

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2棟の間にある高低差を利用して中央にベンチを設置しました。ここで会話が弾みそうです。

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高低差をうまく利用して風格のあるエントランスに。

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敷地が斜めで高低差もあることにより、変化に富んだ外観が実現しました。

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南棟のコミュニティスペースの外にはバーベキューテラスが。災害時は炊き出しにも利用できます。

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災害時を考えて井戸を掘りました。ミョウガやオオバなど入居者ご家族が摘んで楽しめる食材も育っています。

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近隣でも評判のモミジはエントランスにそのまま残しました。

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移植した樹木も、街に緑の潤いを与えています。

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かつてお庭にあった、池の橋の石材を再利用してベンチを作りました。

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ご両親の邸宅の屋根瓦も、さりげなくオブジェに。

地域の防災拠点にもなるコミュニティスペース

M様ご夫妻は、南棟のコミュニティスペースを入居者や近隣住民の交流の場としてだけでなく、災害時の防災拠点としてもお考えです。
そこで、足元はフローリング調のクッションフロアにして、常に土足利用できるようにしました。土足で気軽に入ってもらうため、外壁のイメージに合わせて内装はレンガ調のクロスに。
「災害時にはバーベキューの炉を煮炊きに利用できますし、水の確保のため井戸も掘りました。」とご主人はおっしゃいます。
ご実家が熊本地震で被災されたという奥様は、電気がなかなか通らないため携帯電話が充電できず、連絡が取りづらかったご経験から、電気のことは特に気になったそうです。
そのため南棟にはソーラーパネルを設置して、コミュニティスペースにある蓄電池で非常時の電力を確保。防災拠点としての準備は万端です。

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コミュニティスペースにはプロジェクターを設置し、映画の上映会を開催する予定。

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災害などの避難時に畳の小上がりで授乳できるよう、障子のスライディングウォールを設置。

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畳スペースに置かれたソファはマットレスになり、2人まで宿泊が可能です。

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キッチンにもタイル調クロスを張り、コミュニティスペースとしてふさわしい内装に。

これからの賃貸住宅は街並みとしての付加価値を

「南側の近隣には、ご高齢の方や赤ちゃんを抱えた方が住んでいらして、北側のバス停に行くのに回り道をしていましたが、敷地内を通り抜けできれば半分以下の距離になります。だから、エントランスに緩やかなスロープを付けて車椅子やベビーカーも通れるようにしたかったんです。」とご主人。車椅子のご友人がいらっしゃる奥様も、スロープの設置はマストだとお考えでした。
スロープなどの設置と既存樹木を可能な限り残すことにより、当初22室の計画は16室に。
「部屋数を減らしても採算度外視ではありません。私たちが失敗したら後が続かないと思うので」と奥様。ご主人も「他のオーナーさんがここに影響を受けて横の繋がりができれば、多世代が共住するサ高住(サービス付高齢者住宅)という新たな形として医療関係にもお願いしやすくなると思います。」とおっしゃいます。
賃貸住宅経営は退去率が上がることが問題。長く住んでもらうにはコミュニティと街並みとしての付加価値が必要だと。
M様の「皆が笑顔になれる街」は、これからの賃貸住宅の新たなカタチと言えるでしょう。

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コミュニティスペースには玄関もありますが、車椅子の方でもリビング側の窓から気軽に入ってこられるようにしています。

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外から入ってすぐの場所に充電用スペースが。

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非常時の電力供給に欠かせない蓄電池。

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車椅子の方だけでなくオストメイト(人工膀胱・人工肛門保有者)にも対応している多目的トイレ。

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お母様が作られた木目込み人形は畳スペースに品良く飾られています。

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チタンの研究家だったお父様の作品。額もお父様の自作です。

間取り図

1F(北棟)

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2F(北棟)

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1F(南棟)

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2F(南棟)

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