静と動を結ぶ家
異なる方向性をもって配置されたリビング。
ここは、「ウチ」と「ソト」、「ハレ」と「ケ」、「静」と「動」、
安らぎと煌めきが自由につながる住まい。
連続する「ウチ」と「ソト」。
パブリック空間と趣味の空間のあいだには、屋外と同じ仕上げの玄関ホールを。中間領域に差し込まれた“外部化された内部”がニュートラルな「間」を生み出している。
広がりのデザイン。
壁一面、天井高いっぱいに広がる窓が、豊かな開放感をもたらすリビング。夜には美しいライン照明の明かりが、フラットな天井にさらなる広がりを演出する。
色彩が示す空気。
落ち着いた空間が広がる1階と健やかで快活な空間が広がる2階の「間」を取り持つ階段。それぞれのフロアが持つ気分を、グレーと白の壁面が巧みに切り分けている。
時を忘れる窓辺。
リビングにいながら、「ソト」に対して心を向けるためにデザインされた窓辺。立ち姿のいい一本のモミジに視線を誘導する演出が、流れる時間を忘れさせる。
宝物を見守る場所。
壁面に飾られたギターとガレージの愛車を愛でる趣味の部屋。暗証番号を用いた遊び心あるセキュリティがこの場所の特別感を高めている。
奥行きの美学。
左右2つの棟のあいだに十分な引きをとって設置された玄関。豊かな奥行きを感じさせる空間性が、邸宅と呼ぶにふさわしい構えを演出している。
DATA
●家族構成 | / | ご夫婦、子供5人 |
---|---|---|
●敷地面積 | / | 367.19㎡ |
●床面積 | / | 1階:163.01㎡ |
2階:143.14㎡ | ||
他:4.52㎡ | ||
延床:310.67㎡ |
DESIGNER
ハイムデザインオフィス マイスター
加崎 悟志
1級建築士
家の「ウチ」と「ソト」を区別し切り離し「ソト」で起こる様々な現象を愉しむ。これが家をつくることの根源的な理由です。「ソト」の部分にに美しい自然や景色をつくりこむことで「ソト」へのあこがれが高まります。そこで快適な「ウチ」と美しい「ソト」をどのように関係付けるか、敷地ごとに問題を解決することが、「ウチ」をより豊かに魅力的にするのです。