CASE-01 光が季節を告げる家

光と影、あるいは翳を、
空間の主体としてデザインした住まい。
壁に映る日差しの角度、床に落ちる陽だまりの濃淡が、
時の流れと四季の移ろいを告げる。

光と陰影を愛でる空間。

2階の窓から差し込む光とオープン階段がつくり出す陰影の綾。太陽高度が下がる冬場には、ガラス戸で仕切られた玄関まで、日差しの通り道が生まれる。

柔らかな境界。

玄関と一体になった“靴を脱ぐ土間”とキッチンが主役のLDK。目に見えない仕切りが空間を分かちながらつないでいる。

共有される時間。

1階と2階を結ぶのは、LDKと⼀体のオープン階段。同じ空間を共有する動線を軸に、家族の時間が重なり合う。

閉じないプライバシー。

家族の気配を感じられるよう緩やかに開かれた書斎。閉じずに籠れる空間性が、安心を集中力に変えてくれる。

DATA

家族構成 ご夫婦、息子、大型犬
敷地面積 198.78㎡
床面積 1階:64.33㎡
2階:55.14㎡
延床:119.47㎡

DESIGNER

ハイムデザインオフィス マイスター

加崎 悟志

1級建築士

日本の住宅において『階段』の存在は無かった。唯一、神社で拝礼をする為の『階段』があり、日本人の血液レベルでは神聖な領域であった。『階段』の場所は光の方向に素直に配置し、光の差す角度で季節の移ろいを丁寧に感じられる空間とした。

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