敷地内の道路をなくし中央に大きな雑木林をつくり、
その周りに計画的に家や共用地を配すことで、自然に近づくとともに庭先の十分なゆとりも確保。
隣り合う家どうしのプライバシーに配慮しながら、陽の当たるリビングは南を向いて、
緑潤うランドスケープの散歩道など、心地よい暮らしにこだわりました。
環境共生という意味でも多くのメリットを得られる「サトヤマ」発想の街。
一世帯ではできない、集まった分だけ豊かになるまったく新しい街づくりが注目されています。
街区内に道路を作らず、その分の面積を共有地としての「森」にするという新しい発想により生まれた「つなぐ森プロジェクト」。この道路を作らないという発想は、街区内に車や人が入りにくく防犯性に配慮するほか、景観づくりや環境共生など、多くの面でメリットをもたらします。
[つなぐ森プロジェクトのメリット]
■道路をなくし、共有の「森」とした「サトヤマ」発想の街づくり。
●開放感と防犯・防災性に配慮
敷地内に道路がないため、各戸の門や塀が不要に。街区の中の仕切りがなくなり閉塞感を緩和するとともに防犯・防災の面からも役立ちます。
●奥行きのある景観に
一区画ずつでなく「街」としての景観創造が可能に。雁行型に配置したデザインの違う住戸は街並みに個性を与え、その余剰空間に配された豊かな植栽により心地よい奥行き感も演出できます。
●自然浸透による雨水処理
アスファルト道路をなくし、街区内の整備とともに自然浸透性の雨水処理を中庭中枢部に施すことで、公共下水道に与える負担が減少します。
●空気浄化作用
道路面積部分が緑化されることにより街全体の緑化率がアップ。CO2の低減や自然浄化作用をもった環境を作ることができます。
AMENITY
「森の隣に住まう」ことの快適さを、四季を通じて実感できます。
敷地内に落葉樹と常緑樹を適切に配置することで、夏は暑い陽射しを遮り涼しい風を生み出し、冬は暖かな陽射しを採り入れるなど雑木林の特徴を生かした、自然で快適な温度調整が可能になります。また、木漏れ日やそよ風、葉擦れの音、眼に映る緑の濃淡など、森林浴のような安らぎと癒しを日々感じられます。
夏の陽射し
冬の陽射し
SECURITY
壁がないのに自然な境界ができる。
コミュニティの理想形を追求しています。
植栽と住戸の関係性により自然な境界を作る「つなぐ森プロジェクト」。道路がないことで街区内へ車や部外者が侵入しにくいうえ、区画を囲う塀の死角が少なく、また夜間照明を設置するなど防犯性に配慮しています。また、街区中央の雑木林へは家と家の間からしかアクセスできないため、住民どうしが自然に目を配ることができます。
■セキュリティの考え方
COMMUNITY
開く、遮る、関わり合う。誰もが心地よいコミュニティの完成形。
この街を象徴する「森」は、安全な子どもの遊び場としてはもちろん、自然と触れ合う学びの場、住民どうしが積極的に関わりをつくることができるコミュニティ、そして自然の保全活動などを通して街の周囲の人たちとの交流のきっかけとなる出会いの場として機能します。また、近隣どうしでは敷地延長(旗竿敷地)の一部を集約することでポケットパークを形成するなど、自然な触れ合いを演出する機能も備えています。
道路と住まいの間にポケットパークを設け
心地よいコミュニティスペースに。
各住戸を旗竿状の敷地形状とし、その「竿部分」をまとめてポケットパークに。住民のコミュニティ広場とともに子どもたちの安全な遊び場にもなります。広場内の駐車スペースは植栽樹木で覆うことで車も景色の一部となります。
■サークルテラス(クルドサック)
車の通り抜けがなく各戸に囲まれた丸い庭は住民どうしの触れ合いやコミュニティの場に。シンボルツリーを植えるなど、ゆとりある街並みとなります。
■マクラギテラス(ボンエルフ)
道路より奥まったところにある住宅へは、枕木を敷いたアプローチに。ゆるやかに蛇行しながら進むようなルートとして車の速度を制限。安全性にも配慮しています。